このチェックリストの使い方
順番に進めてください。各フェーズの終わりには「完了の目安」がはっきりした項目があり、次へ進んでよいタイミングが分かります。ブランドは変えずにWebサイトだけを新しくする場合は、ブランド展開の項目を飛ばしてください。それ以外は同じように当てはまります。
個々の項目よりも、順番のほうが大切です。顧客接点を作り直す前にブランドファイルを承認し、顧客に伝える前にチームに伝え、告知でお客様をご案内する前にWebサイトを公開しておきましょう。
公開日に変えるものと、後回しにできるものを決める
リブランディングは、すべての接点を同じ朝に切り替える必要はありません。作業を2つのリストに分けましょう。
- 公開日:最初の1週間にお客様の目に触れやすいもの。Webサイト、SNSのプロフィール、メール署名、Googleビジネスプロフィール、そして提案書、見積書、請求書など最もよく送る書類です。
- 順次展開:日程を決めて後から進められるもの。印刷物の在庫、看板、パッケージ、車両、古いテンプレートなどです。
すべての項目に担当者を1人と期日を決めてください。担当者のいない項目が、半年後もまだ旧ロゴのまま残ります。
数週間前:ブランド
最終ファイルとガイドライン
- ベクター形式とラスター形式の最終ロゴファイル、明るい背景用と暗い背景用のバージョン、そしてファビコンサイズでも読み取れるマーク。
- 画面用と印刷用のカラー値、書体、そしてWebとデスクトップの両方での利用をカバーするフォントライセンス。
- 実際に開いてもらえる程度に簡潔なブランドガイドラインと、チームが最もよく使うテンプレート。
- 承認済みファイルをまとめた共有フォルダを1つ用意します。古いファイルはアーカイブして、誰も誤って使わないようにしましょう。
発表する前に新しい名称を確認する
名称が変わる場合は、公開前に、展開する各市場でその名称を使えるか確認してください。WIPOのGlobal Brand Databaseでは、マドリッド協定議定書に基づく国際商標や、参加している各国の知的財産庁の商標を検索できますが、WIPO自身も国や地域ごとの登録簿の検索を併せて行うよう勧めています。結果は資格を持つ商標の専門家に確認してもらい、同時にドメインとSNSのハンドルも確保しておきましょう。
すべての接点を洗い出す
ブランドが登場するすべての場所を、何が変わるのか、誰が変更するのか、いつ変更するのかとともにリストアップします。
- Webサイト、ドメイン、メールアドレス
- SNSのプロフィール:表示名、ハンドル、プロフィール画像、バナー、自己紹介、リンク
- メール署名と自動返信
- 書類とテンプレート:提案書、見積書、請求書、契約書、スライド資料
- Googleビジネスプロフィールとその他のディレクトリ掲載情報
- アプリがある場合は、アプリストアの掲載情報
- 広告アカウント、マーケットプレイス、決済ページ
- 該当する場合は、看板、パッケージ、制服、車両
Googleビジネスプロフィールには独自の名称ルールがある
Googleのビジネスプロフィールのガイドラインには「名称は、実際の店舗での事業名を反映したものにしてください」とあります。これは、店頭、Webサイト、文房具類で一貫して使われている名称のことです。また、何がリブランディングとして認められるかにも制限があります。名称中の固有名詞やサービスが変わらず、ビジネスのカテゴリも変わらない場合、または複数の店舗を持つビジネスが名称を変更する場合は、既存のプロフィールの名称を編集できます。それ以外の場合、Googleは新しいビジネスとして扱うため、古いプロフィールを閉鎖済みにして、新しいプロフィールを作成します。
プロフィールに手を付ける前に、その部分を読んでおいてください。ガイドラインではプロフィールの名称が顧客の目に触れる場所のものと結び付けられているため、先にWebサイトと看板を変更しましょう。
数週間前:Webサイト
コンテンツ、法務ページ、フォーム
- ページタイトル、画像のalt属性、ダウンロード用PDFを含め、ダミーテキスト、旧名称、旧ロゴがどこにも残っていないこと。
- プライバシーポリシー、利用規約、Cookie通知が新しい名称に更新され、サイトが実際に収集する情報と一致していること。
- すべてのフォームを最初から最後まで送信テストする:メッセージが正しい受信箱やCRMに届き、確認メールが新しいブランドで送られ、迷惑メールに入らないこと。
アナリティクスと同意取得
ステージング環境にアナリティクスとコンバージョンイベントを設置し、イベントが届くことを確認します。サイトに同意バナーがある場合は、同意が必要な地域で、同意後にのみタグが作動することを確認してください。
WCAG 2.2に沿ったアクセシビリティ
WCAG 2.2はW3C勧告です。適合レベルはA、AA、AAAの3段階で、少なくともAAを目指しましょう。公開前のチェックでは次の点を確認します。
- 画像の代替テキスト(1.1.1)
- テキストのコントラスト比が4.5:1以上(大きな文字は3:1以上)(1.4.3)
- すべてをキーボードで操作でき、固定ヘッダーに隠れない見やすいフォーカスが表示されること(2.1.1、2.4.7、2.4.11)
- ポインターの操作対象が、定められた例外を除き24×24 CSSピクセル以上であること(2.5.8)
- フォーム項目のラベルまたは説明(3.3.2)と、ページの言語の指定(3.1.1)
リブランディングでは、コントラストの問題が起きがちです。サイトを作り終えてからではなく、色をまだ変更できるうちに、新しいパレットを1.4.3に照らして確認しましょう。
パフォーマンス
GoogleのCore Web Vitalsの基準値は、LCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒以下、CLSが0.1以下で、ページ読み込みの75パーセンタイルで測定します。新しいサイトには、実際のユーザーのデータがまだありません。Search ConsoleのCore Web VitalsレポートはChrome UXレポートのフィールドデータを使用し、データが十分にないURLは対象外になります。公開前に、主要なテンプレートをPageSpeed InsightsまたはLighthouseでテストしてください。
正しい404ページ
訪問者が目的のページを見つけやすい404ページを作り、404ステータスコードを返すことを確認します。GoogleのHTTPエラーに関するドキュメントによると、空のページやエラーメッセージで2xxのレスポンスを返すと、Search Consoleではソフト404として表示されます。
ファビコン、サイト名、シェア用画像
- ファビコン。Googleのファビコンのガイドラインでは、正方形のアイコン、48x48ピクセルを超えるサイズが推奨され、ホームページとアイコンファイルの両方がクロール可能であることが必須です。アイコンのURLは変えないでください。
- サイト名。Googleのサイト名に関するドキュメントに従い、ホームページに新しい
nameを指定したWebSite構造化データを追加します。Googleはog:site_name、タイトル、見出しも読み取るため、すべて同じ内容にそろえましょう。 - シェア用画像。Open Graph protocolでは、すべてのページに
og:title、og:type、og:image、og:urlが必須とされ、og:imageを設定するページにはog:image:altも設定するよう定められています。非公開のメッセージにいくつかリンクを貼って、プレビューを確認しましょう。
URLやドメインが変わる場合
名称が変わると、ドメインも変わることがよくあります。それはサイト移転にあたり、URLの棚卸し、恒久的なリダイレクト、Search Consoleでの手順が必要で、専用の計画とテストが求められます。Webサイトの移転をご覧ください。
アカウント、バックアップ、所有権
ドメインレジストラ、DNS、ホスティング、CMS、アナリティクス、Search Console、ビジネスプロフィール、SNSアカウントは、個人のログインではなく会社名義にしておきましょう。Search Consoleのプロパティには確認済みの所有者が少なくとも1人必要で、Googleの権限に関するページには、確認済みの唯一の所有者がチームを離れた場合は所有権を再確認するよう書かれています。今のうちに2人目の所有者を追加してください。公開前に旧サイトと新サイトの両方をバックアップし、復元できることも確認します。
公開週
- まずチームに伝える。変更内容を説明し、新しい署名とテンプレートを共有して、お客様に接するスタッフには「社名を変更されたのですか?」への簡単な回答を渡します。
- コンテンツを凍結する。公開に向けた修正だけを反映します。
- ステージングで最終チェックを行う:リンク、フォーム、モバイルのレイアウト、404ページ。
- 外部への発表を予約する。DNSを切り替えた瞬間ではなく、サイトが公開されたことを確認してからにします。
公開日の手順(順番どおりに)
- サイトを公開する、またはDNSを切り替える。
- ステージング用のブロックを解除する。Googleのnoindexに関するドキュメントによると、robots.txtでページがブロックされている場合、クローラーはそのページの
noindexルールを見ることができません。公開中のHTMLにnoindexがないか、レスポンスヘッダーにX-Robots-Tagがないか、そしてrobots.txt自体を確認してください。 - ホームページ、主要ページ、すべてのフォーム、404ステータスの動作を簡易テストする。
- Search Consoleでプロパティを確認し、XMLサイトマップを送信する。サイトマップレポートから送信するには所有者権限が必要です。また、Googleのサイトマップガイドでは送信は「あくまでヒント」とされているため、今日の目標は即時のインデックス登録ではなく、「成功」ステータスの確認です。
- ホームページと主要ページをURL検査にかける:ライブテストを実行してから、インデックス登録をリクエストします。リクエストには1日あたりの上限があり、インデックス登録を保証するものではありません。
- SNSのプロフィール、メール署名、ビジネスプロフィールを更新する。
- 発表する。
チェックリスト
| フェーズ | タスク | 完了の目安 |
|---|---|---|
| 数週間前 | ブランドの最終ファイルとガイドライン | 承認済みフォルダが1つ。古いファイルはアーカイブ済み |
| 数週間前 | 新しい名称の確認 | 商標の確認が完了。ドメインとハンドルを確保済み |
| 数週間前 | 顧客接点の棚卸し | すべての項目に担当者、変更内容、期日がある |
| 数週間前 | コンテンツと法務ページ | 旧名称やダミーテキストがない。ポリシーがサイトと一致している |
| 数週間前 | フォーム | すべて新しいブランドで最初から最後までテスト済み |
| 数週間前 | アナリティクスと同意取得 | ステージングでイベントが届く。必要な場合は同意後に作動する |
| 数週間前 | アクセシビリティ | WCAG 2.2 AAのチェックが完了。問題は修正済みまたは記録済み |
| 数週間前 | パフォーマンス | 主要テンプレートをPageSpeed InsightsまたはLighthouseでテスト済み |
| 数週間前 | アカウントとバックアップ | すべてのアカウントが会社名義。Search Consoleに2人目の所有者がいる。復元テスト済み |
| 公開週 | 社内への発表 | チームが署名、テンプレート、簡単な回答を受け取っている |
| 公開日 | ステージング用ブロックの解除 | 公開ページにnoindexやrobots.txtのブロックがない |
| 公開日 | サイトマップの送信 | サイトマップレポートに「成功」と表示される |
| 公開日 | 主要ページの検査 | ライブテストに合格。インデックス登録をリクエスト済み |
| 公開日 | ファビコン、サイト名、Open Graph | ホームページにマークアップが反映済み。シェアのプレビューが正しい |
| 公開日 | プロフィールと掲載情報 | 公開日のリストがすべて完了 |
| 最初の30日間 | 順次展開のリスト | 第2弾の項目を期日どおりに完了 |
最初の30日間
- インデックス登録。主要ページがインデックスされているかを確認し、されていないページは検査します。
- 検索結果での名称とファビコン。Googleによると、どちらも更新まで数日から数週間かかることがあります。それ以降も旧名称が表示される場合は、
WebSiteマークアップ、タイトル、ホームページのテキストが一致しているか確認してください。 - ブランド名での検索。Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで、旧名称と新名称それぞれのクリック数と表示回数を見守ります。
- リード。問い合わせ数を公開前の数週間と比較し、最初の1週間が過ぎたらすべてのフォームをもう一度送信してテストします。
- 404エラー。壊れた内部リンクを修正し、今も探されている見つからないページは復元するか代わりのページを用意します。
- Core Web Vitals。実際のユーザーデータが表示されるようになったら、レポートを開きます。
- 順次展開。第2弾のリストを期日どおりに進め、古い印刷物の在庫は使用をやめます。
- 混乱への対応。変更についてお客様から繰り返し聞かれることをチームに尋ね、サイト上で答えを案内します。
Dardoができること
Dardoのリブランディングは、Webサイトの変更、移転計画、公開チェックリスト、チームへの引き継ぎを含む展開段階までを担当します。ブランドは変えず、サイトだけを新しくする場合は、Webデザインをご覧ください。どちらの場合も、公開予定の内容をお聞かせください。
