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Web制作会社の比較方法:依頼前に確認したい選定基準・質問・危険信号

候補に挙げた制作会社を公平に見比べるために、公開中の制作実績サイトで確認すること、聞くべき質問、注意したい危険信号をまとめました。

執筆者 Nicolás Cerón ·

夜の建築家の作業台に一列に並んだ、白い小さな住宅の建築模型5つ。そのうち1つに深紅のピンが刺さっている。

結論から言うと

制作会社は、評判や洗練された提案ではなく、自分で確かめられる根拠で比較しましょう。すべての会社に同じ依頼内容を伝え、公開中の制作実績サイトを自分で試し、実際に誰が作業するのかを確認し、範囲・料金・権利の帰属を書面で残します。そのうえで、同じ評価シートで各社を採点します。

唯一の最良の制作会社というものはなく、あるのは、実績・チーム・進め方があなたのプロジェクト、予算、納期に合う会社だけです。

比較するポイント

現在も公開されている関連実績

別分野の立派なポートフォリオより、自社に近い分野の控えめな実績のほうが参考になります。バイリンガルのサービスサイト、ネットショップ、予約フロー、技術に詳しくないチームが更新するサイトなど、似た役割のプロジェクトを探しましょう。

次に、事例紹介の画像だけでなく、公開中のサイトを実際に開いてください。今も存在していてスクリーンショットと一致しているか、事例紹介に制作会社が担当した範囲が書かれているかを確認します。「デザイン」と「デザイン・構築・公開」は別の仕事です。

実際に作業するのは誰か

プロジェクトのデザイン、構築、運用を担当する人の名前と役割、そして一部でも外注があるかどうかを尋ねましょう。営業の打ち合わせに出た人が、実際にデザインファイルを開く人とは限りません。構成やプラットフォームなど、後から変更しにくい判断ほど、経験豊富な人の関与が重要です。

進め方と成果物

よい進め方とは、目に見える進め方です。名前のついた工程、各工程の終わりのレビュー、そしてサイトマップ、モバイルとデスクトップのデザイン、再利用できるコンポーネント、チームが使えるコンテンツ管理システム、公開前チェック、ドキュメントなどの成果物の書面リストが揃っていること。各工程がどのように承認されるのかも確認しましょう。

自分で確認できる技術品質

  • 速度。実績サイトをPageSpeed Insightsに入力してみましょう。そのドキュメントによると、Lighthouseによるシミュレーションのラボテストを実行し、実際の訪問者が十分にいるサイトでは、過去28日間のChrome User Experience Reportのフィールドデータも表示されます。GoogleのCore Web Vitalsのガイダンスでは、ページ読み込みの75パーセンタイルで測定して、Largest Contentful Paintが2.5秒以下、Interaction to Next Paintが200ミリ秒以下、Cumulative Layout Shiftが0.1以下であれば良好とされています。
  • アクセシビリティの基本。W3CのEasy Checksでは、ページタイトル、画像の代替テキスト、見出し、色のコントラスト、文字サイズの変更、Tabキーですべてに到達できるか、フォーカスの位置が見えるかといった最初の確認方法を順に紹介しています。W3Cは、これらの簡易チェックが完全な評価ではないことを明確にしています。
  • 標準規格。制作会社がどのバージョン・レベルのWCAGに沿って設計しているかを尋ねましょう。現行バージョンはWCAG 2.2で、その達成基準はA、AA、AAAのレベルに分かれており、W3Cは最新バージョンの利用を推奨しています。

結果は判定ではなく、質問のきっかけとして扱ってください。クライアントが公開後に重いスクリプトを追加した可能性もあり、小規模なサイトではフィールドデータがないことも多いからです。自社の仕事を理解している制作会社なら、低いスコアの理由を説明できます。

公開後の権利の帰属

公開日の時点で、ドメイン、ホスティング、コードリポジトリ、デザインファイル、コンテンツ管理システム、アナリティクス、Search Console、有料のサードパーティツールが、それぞれ誰の名義になるのかを尋ねましょう。最も安全なのは、最初からあなたの名義にすることです。ICANNの登録者の責任のページでは、ドメインの責任は登録した人にあり、連絡先情報を正確に保つことも含まれるとされています。制作会社が自社アカウントであなたのドメインを登録すると、更新や移管をその会社に頼ることになります。

また、契約を終了する場合に何をどんな形式で受け取れるかも確認しましょう。

SEOの考え方と注意すべき約束

GoogleのSEO業者の選び方のガイドははっきりしています。「Googleで1位を保証できる人はいません。」また、その業者がGoogle検索の基本事項に従っているか、どのような結果をどの期間で見込むのか、行うすべての変更を説明してくれるかを尋ねるよう勧めています。監査の場合は、Search Consoleの閲覧権限のみを付与することを推奨しています。

Web制作プロジェクトでは、技術的な土台(整理されたURL、固有のタイトルと説明文、クロール可能なページ、高速なテンプレート)は構築に含まれるべきものです。キーワード調査、コンテンツ計画、継続的なSEOは、通常は別の作業になります。順位の保証、内容のあいまいな「SEOパッケージ」、何を変更するのか説明しない相手には注意しましょう。

料金の構成

料金は幅が大きすぎてここでは示せませんが、構成は比較できます。わかりやすい提案書には、次の項目が分けて記載されています。

  • デザイン、開発、コンテンツ(執筆、翻訳、撮影)が別々の項目になっている。
  • 固有のページテンプレートの数と言語の数。
  • フォーム、CRM、予約、決済などの連携。
  • サードパーティのソフトウェアとライセンス。
  • 継続的な費用:ドメイン、ホスティング、保守、サポート。
  • 修正の回数、範囲外の作業、変更依頼の料金の決め方。
  • 支払いスケジュールと、各支払いの発生条件。

2つの提案が大きく離れている場合は、合計金額を比べる前に、同じ範囲を対象にしているかを確認してください。

スケジュールとコミュニケーション

現実的なスケジュールには、依存する事項、特にあなた側のコンテンツ、承認、アカウントへのアクセスが明記されています。日々の窓口は誰か、どのくらいの頻度で打ち合わせるか、決定事項をどう記録するか、時差のなかで共通の勤務時間が何時間あるかを確認しましょう。

参考情報(リファレンス)

似たプロジェクトを依頼した過去のクライアントに、1、2社ほど話を聞かせてもらいましょう。合意した範囲と期日どおりに完了したか。何が問題で、どう対処されたか。その制作会社にもう一度依頼したいと思うか。

比較表

基準聞くことよい回答危険信号
関連実績これまでの案件で、当社に最も近いものはどれですか?公開中の類似サイトと、制作会社が担当した内容の明確な説明モックアップやコンセプト案だけ
チーム当社のプロジェクトのデザイン、構築、運用は誰が担当しますか?提案書に担当者の名前と役割が記載されている名前のない「弊社チーム」という表現、未開示の外注
進め方制作の段階にはどのようなものがあり、それぞれどのように承認しますか?書面で定めた工程、レビュー、検収基準「ご満足いただけるまで修正します」と言うだけで、上限がない
パフォーマンス御社が手がけたクライアントサイトは、PageSpeed Insightsでどのくらいのスコアですか?ページごとに結果を説明できる把握していない、またはツールのせいにする
アクセシビリティどのWCAGのバージョンとレベルを基準に設計していますか?具体的なバージョンとレベル、そしてそのテスト方法「当社のサイトはアクセシブルです」と言うだけで、基準を示さない
所有権ドメイン、ホスティング、コード、アカウントは誰の名義になりますか?最初からお客様の名義で、書面に明記されている制作会社がドメインやコードを手元に残す
SEOSEOはどこまで含まれ、何が含まれませんか?技術的な土台は含まれ、コンテンツや継続的なSEOは別途見積もり検索順位や1位を保証する
料金提案書の各項目には何が含まれていますか?デザイン、構築、コンテンツ、外部サービス、継続費用が項目ごとに明記されている内訳のない合計金額だけ
スケジュール当社から、いつ、何を用意する必要がありますか?お客様側の作業や依存事項を盛り込んだスケジュールコンテンツを見る前に納期を確定する
実績・参考事例過去のクライアントに話を聞くことはできますか?はい、似たプロジェクトのクライアントをご紹介します紹介できる先がない、またはお客様の声だけ

公平に比較するための進め方

  1. 依頼書を1つにまとめる。目的、ターゲット、想定ページ、言語、既存コンテンツ、連携、納期、予算の幅を書き出し、同じ依頼書をすべての制作会社に送ります。
  2. 同じ質問をする。最初の打ち合わせでは下のリストを使い、回答を1つの資料に記録します。
  3. 実績は自分で確かめる。各社の公開中のクライアントサイトを2〜3件選び、PageSpeed InsightsとEasy Checksで確認します。
  4. 1枚のシートで採点する。各項目を1〜5で評価し、重視する項目には重みをつけます。
  5. 価格より先に範囲を比べる。提案書を項目ごとに並べ、一方に含まれて他方にない内容は必ず質問します。

シンプルな採点シート:

評価項目重み(1〜3)A社B社C社
関連性のある公開中の実績
チーム体制と経験年数
進め方と成果物
技術的な品質
所有権に関する条件
SEOの考え方
提案書の分かりやすさ
スケジュールとコミュニケーション
実績・参考事例

各項目の点数に重みを掛けて合計します。合計が僅差なら、参考事例と最初の打ち合わせの印象が決め手になることが多いです。

最初の打ち合わせで聞きたい質問

  • 確定した提案をいただくために、当社から何をお渡しすればよいですか?
  • 公開中のプロジェクトのうち、当社の案件に最も近いものはどれですか?また、そこで具体的に何を担当しましたか?
  • 日々の作業は誰が担当しますか?
  • 制作の段階にはどのようなものがあり、各段階の終わりに何を承認しますか?
  • どのプラットフォームを使いますか?また、御社なしで当社のチームがコンテンツを更新できますか?
  • ドメイン、ホスティング、コード、アカウントは誰の名義になりますか?
  • SEOはどこまで含まれ、何が追加費用になりますか?
  • 当社が含まれていると思い込みそうで、実は提案に入っていないものは何ですか?
  • 公開後に不具合が起きた場合は、どう対応してもらえますか?

制作会社が最適な選択肢ではない場合

  • フリーランスが向いているのは、サイトの規模が小さく、デザインの方向性が明確で、デザインから構築、公開までを1人でカバーできる場合です。
  • 社内採用が向いているのは、毎週リリースするプロダクトのように、作業が途切れず続く場合です。
  • テンプレートやサイト作成ツールが向いているのは、要件が標準的で、予算が限られ、サイトを自分で管理したい場合です。
  • 大手の代理店が向いているのは、多くの専門家が同時に必要な場合や、調達プロセス上、豊富な取引実績が重視される場合です。

ブランド、コンテンツ、デザイン、開発、検索を一体で決め、1つのチームが責任を持つ場合に、制作会社を選ぶ意味があります。

Dardoの進め方

Dardoは、ボゴタを拠点とする3人の創業者主導のスタジオです。代表はNicolás Cerónで、英語とスペイン語で世界中のクライアントと仕事をしています。ボゴタは年間を通じてUTC−5です。提案書ごとにプロジェクトに関わるメンバーと役割を明記し、サイトを設計・構築する担当者と直接やり取りしていただけます。引き渡しの際には、ドメイン、ホスティング、ソースコード、デザインファイル、コンテンツ管理の仕組み、すべての外部サービスのアカウントについて所有者を明記します。プラットフォームが許す限り、これらのアカウントは最初からお客様の名義にすることをおすすめしています。どのサイトにも技術的なSEOの土台が含まれますが、順位の保証はしません。

Dardoは2026年に設立されたばかりですので、実際に開いて確かめられる制作実績で判断してください。ご興味があれば、Webデザインの内容をご覧いただくか、依頼書をお送りください。